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マカオ・ポルトガル料理代表メニュー10品

「大航海時代」を味わう!ーマカオグルメ特集

▲タイパヴィレッジの人気ポルトガル料理店「アントニオ」のオーナシェフ、アントニオ・コエーリョ氏 © António

食の街、マカオ

マカオといえば、カジノや世界遺産といった「観光」のイメージが強いが、実は独特のフードカルチャーが発達した食の街としても知られている。中でも、アジアでは珍しいポルトガル料理や、そこから派生して進化を遂げたマカオ料理の看板を掲げたレストランが多いのが特徴的。

マカオ料理って何?

不思議なことに、香港料理という言葉はほとんど聞かない。でも、マカオ料理は広く知られる存在だ。実際にはどんな料理なのか、また、ポルトガル料理との違いをご紹介しよう。

15世紀半ばから始まった大航海時代、ポルトガルの港を出航した船乗りたちは、アフリカ大陸南端の喜望峰、インド、マラッカなどを経由してマカオに至った。ポルトガル料理に航海の途中で立ち寄った地域の食材、調理法、スパイスなどが加わり、さらにマカオの地場の食材や広東料理のエッセンスが入り交じって誕生したものがマカオ料理と言われている。

また、かつてポルトガル領だったアフリカ(現在のアンゴラ、モザンビークなど)やインド(ゴア)からポルトガル軍の兵士や警察官としてマカオに赴任した人たち、植民地の独立に伴い現地を離れてマカオへ移り住んだポルトガル系の人たちによってマカオへ伝えられたとする説もある。

マカオ・ポルトガル料理の代表メニュー

マカオで味わえるメジャーなマカオ・ポルトガル料理メニューの数々の中から、代表的な10品を紹介しよう。同じメニューでも、店によって見た目や味が大きく異なることもあるので、お気に入りの味を求めて食べ歩きしてみるのもいいだろう。
現在、マカオには純粋なポルトガル料理の店は少なく、ポルトガル料理の看板を掲げていている店も、メニューブックにはマカオ料理メニューが多数と並んでいるのが実情だ。ぶっちゃけてしまうと、ポルトガル料理とマカオ料理の境界線は非常に曖昧。マカオ料理は日本料理やフレンチのような「型」があるわけではなく、それぞれの店やシェフによってオリジナルレシピの上に成り立っているのも興味深い。概して味はややこってり、素朴で家庭的なものが多い。煮込み系や米を使った料理なども多く、日本や韓国からマカオを訪れる観光客の味覚にも合う。


◆マカオ料理◆

非洲雞(アフリカンチキン)

▲スパイスたっぷりだがそれほど辛くない佛笑樓のアフリカンチキン© Restaurante Fat Siu Lau

▲スパイスたっぷりだがそれほど辛くない佛笑樓のアフリカンチキン© Restaurante Fat Siu Lau

知名度抜群の定番メニュー。ポルトガル料理には存在しないメニューで、かつてマカオに駐留していたアフリカ系ポルトガル兵が持ち込んだという説や、アフリカのポルトガル植民地が独立する際にマカオへ移住したポルトガル人シェフが「発明」したなどといわている。店によってレシピが大きく異なるのも特徴で、スパイスを多用したスパイシーなもの、ココナッツミルクを使ったまろやかな味わいのものなどがある。

咖喱蟹(カレークラブ)

▲出汁の利いたスープもたっぷりのザ・スクエアのカレークラブ

▲出汁の利いたスープもたっぷりのザ・スクエアのカレークラブ

カレーは大航海時代にポルトガルのインド航路における重要拠点だったインドの西岸にあるゴアからマカオに伝わったといわれる。スパイスをたっぷり入れたカレーソースでマカオ近海産の大ぶりな蟹を丸ごと一匹煮込むという大胆な料理。高級食材として知られる蟹を使うため、比較的値段は高め。店によっては時価というところもあるので、事前に価格の確認を。

免治(ミンチィ)

▲ア・ヴェンセドーラのミンチライス

ア・ヴェンセドーラのミンチライス

マカニーズ(ポルトガル系マカオ人)の家庭料理から発展したメニューといわれている。具材は牛または豚のひき肉と玉ねぎ、角切りにしたジャガイモにニンニクを少々加えて炒め、醤油で味付けするシンプルな調理法。ライスの上に具材を乗せ、仕上げに目玉焼きをトッピングするのが定番スタイル。マカオ・ポルトガル料理レストランだけではなく、多くの茶餐廳やカフェでもメニューに採用されている。


◆ポルトガル料理◆

葡式燴鍋(カタプラーナ)

▲純粋な高級ポルトガル料理を味わえるギンショ・ア・ガレラの名物カタプラーナ © Hotel Lisboa

▲純粋な高級ポルトガル料理を味わえるギンショ・ア・ガレラの名物カタプラーナ © Hotel Lisboa

ポルトガルが起源のカタプラーナと呼ばれる金具でしっかり蓋を閉じることができる銅鍋を使った料理。具材は主にシーフードを使い、カタプラーナで蒸し煮することにより、素材本来の旨味が引き立つ。スープも具材の出汁が利いており、とても美味。パンに浸していただくのが上品でよい。

葡國雞(ポルトガルチキン)

▲アマガオン名物、ボリュームたっぷりのポルトガルチキン

アマガオン名物、ボリュームたっぷりのポルトガルチキン

ポルトガルという名前がついていながら、本国にベースとなるものはなく、マカオ料理のオリジナルメニューとされている。ココナッツミルクを使ったまろやかなカレーソースでチキンを土鍋で煮込み、ジャガイモとスライスしたゆで卵を載せてオーブンで焼いたもの。食欲をそそる風味で、ライスにもよく合う。

白酒炒蜆(アサリの白ワイン蒸し)

 ▲オーソドックスなザ・スクエアのアサリの白ワイン蒸し

▲オーソドックスなザ・スクエアのアサリの白ワイン蒸し

アサリにガーリック、コリアンダー、レモン汁などを加え、白ワインで蒸し焼きにするポルトガル沿岸部にルーツを持つシーフード系ポルトガル料理の大定番。トマトソースを使ったものなどバリエーションを展開する店もある。比較的あっさりした味わいで、出汁が利いたスープも美味。スープはパンに浸していただこう。

薯蓉青菜湯(青菜のスープ)

▲ザ・スクエアはオーソドックスなスタイル

ザ・スクエアはオーソドックスなスタイル

ポルトガルの家庭料理として親しまれるすりつぶしたジャガイモと青菜のスープ。青菜とジャガイモの配合割合や、味付けに使う小さく刻んだチョリソーの有無は店により異なる。素朴な味わいで、オリーブオイルを少したらしてからいただくのが定番スタイルだ。

葡式海鮮燴飯(ポルトガル風海鮮リゾット)

ポルトガル沿岸部の名物料理として知られ、リゾットやパエリアのようなイメージ。エビや貝といった具材を複数織り交ぜたもののほか、マカオではタコをメインにしたものも主流となっている。シーフードの香りが漂い食欲をそそる。味付けはけっこう濃いめという店が多い。

煎大蝦(車エビのグリル)

ポルトガルの沿岸部にルーツを持つシンプルなグリル料理。大ぶりのエビにバターを塗って焼いたもの。店やメニューによってソースが異なり、オーソドックスなガーリックソースやスパイスを利かせた辛さ自慢のものなどのバリエーションがある。香ばしい風味が食欲をそそる。

焗鴨飯鴨飯(ダックライス)

▲ハムとチョリソー、オリーブをトッピングしたザ・スクエアのダックライス

▲ハムとチョリソー、オリーブをトッピングしたザ・スクエアのダックライス

ポルトガルの伝統家庭料理で、鴨の炊き込みごはん。鴨ベースの出汁がしみわたったコクのある味わいが美味。鴨肉が混ざった飴色のライスの上にチョリソーをトッピングするのが定番スタイルとなっている。味付けは店によって異なり、あっさりしたもの、濃いめのものなどまちまちだ。

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