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独特の魅力を持つマカオならではの宿泊施設「ポウサダ」

カジノなし、交通も不便、それでも人気の理由とは?

▲ホテル・ポウサダ・デ・コロアネの看板


2015年1月現在、マカオではペンサオンと呼ばれる簡易宿から超豪華5ツ星リゾートホテルまで、97軒の宿泊施設が営業している。総客室数は2万8000室で、このうち実に66%にあたる1万8000室を5ツ星ホテルの客室が占める。

マカオのホテル予約をするにあたり、他の都市と同様に予算やロケーションいったところが選択基準となるだろう。マカオらしいホテルとしてカジノ併設の豪華リゾートホテルに泊まってみたいと思う方も多いはず。実は、マカオにはもう1つ、「らしい」ホテルが存在する。「ポウサダ」という名の付いたホテルがそれにあたるが、現在マカオに3軒あるポウサダの共通点として、カジノがないこと、市街地から離れた決して便利とはいえないロケーションに建つことが挙げられる。条件としては不利なのだが、それでもリピーターを中心に高い人気を誇る。


|そもそも「ポウサダ」とは?

ポウサダ・デ・サンチアゴの客室イメージ © Pousada de São Tiago

ポウサダ・デ・サンチアゴの客室イメージ © Pousada de São Tiago

「ポウサダ(Pousada)」とはポルトガルに起源を持つお城や貴族の邸宅、砦といった歴史的建造物をリノベーションした高級プチホテルが該当する宿泊施設のカテゴリーで、1940年代に大臣を務め、詩人や劇作家としても知られるアントニオ・フェッロ氏によって生み出されたものとされる。

ポウサダはポルトガル本国を中心に、アジア(インドのゴア、マカオ)、アフリカ(カーボベルデ、モザンビーク)、ブラジルなど、大航海時代にポルトガルが足跡を残した世界各地に分布している。

ちなみに、スペイン及びスペイン語圏諸国・地域でも「パラドール(Parador)」と呼ばれる同様のカテゴリーが存在する。パラドールの誕生はポウサダより少し早い1920年代とのこと。

要塞だった頃の面影を残すポウサダ・デ・サンチアゴの通路 © Pousada de São Tiago

要塞だった頃の面影を残すポウサダ・デ・サンチアゴの通路 © Pousada de São Tiago

ヨーロッパ諸国ではポウサダやパラドールに宿泊する文化的な旅のスタイルが浸透しているといい、マカオにある3軒のポウサダについても、欧米人のゲストが多い印象だ。

|マカオのポウサダ

マカオに3軒(※注釈参照)あるポウサダについて、いずれも歴史的建造物をリノベーションしたもので、市街地から離れた場所に建つこぢんまりとしたホテルという点では共通しているが、それぞれに個性的な特徴を持った施設でもある。それぞれの違いを分かりやすくご紹介していこう。

※注釈
マカオにはポウサダの名を関したポウサダマリナインファンテというホテルがあるが、実際には本来のポウサダの定義に合わない一般的なホテルとなる。


ポウサダ・デ・サンチアゴ

マカオに3軒あるポウサダの中で、こちらが最もポルトガル本国で最初に定義されたものに近い。17世紀に建てられた要塞跡をリノベーションしたラグジュアリーホテルで、客室数は全12室となっている。砦として実際に使われていた頃の面影を多く残し、重厚な雰囲気を感じさせる。また、客室はアンティーク家具を多用した中世ヨーロッパ風でありながら、最新設備を導入するなど快適さ、利便性もきちんと考慮されている。価格はマカオのホテルの中でも最高級クラスとなるが、それに見合うクオリティ、ここでしか得られない宿泊体験を求めるゲストも多く、予約を取るのが難しい人気ホテルとなっている。

②ホテル・ポウサダ・デ・コロアネ

コロアン島の竹灣ビーチを臨むロケーションに建つ、もともと富豪の邸宅だったという建物をリノベーションしたホテル。客室数は28室で、全室にオーシャンビューのバルコニーが付き、室内にはアンティークな家具を配しているが、全体的にカジュアルなリゾートホテルといった雰囲気で、高級感はほとんど感じられない。その分、価格も手頃に設定されている。市街地から遠く離れたロケーションにあり、ホテルの規模も小さいため、落ち着いてゆっくりと過ごしたい人向き。香港や広東省に駐在する欧米人の長期滞在者に人気という。宿泊客以外も利用できるホテル併設のレストランはオーセンティックなポルトガル料理を味わえることで知られ、十分訪れてみる価値がある。

ポウサダ・デ・モンハ

異色の存在となるのがこちらのポウサダだ。まず、予約は直接受け付ける方式を採用しているため、旅行社のカタログやホテル予約サイトで見つけることができない。また、マカオの公立観光専門学校IFTの付属施設の位置付けで、学生達の教育実習の場として活用されている。ホテルの位置するモンハの丘は、もともとポルトガル軍が要塞を築いていた場所で、ホテルの建物は19世紀に建てられた兵舎をリノベーションしたものだ。客室数は20室で、いずれもアンティークな家具を使ったレトロな雰囲気が漂う。ゴージャスさやきめ細かいサービスとは無縁だが、実習生たちがぎこちないながらも一生懸命に対応する姿に好感が持てる。ちなみに、宿泊価格が手頃な上、税金・サービス料が不要というのもポイント。リピーターの間でクチコミで評判が広がり、人気の宿泊施設となっている。

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